Gimpのフィルタ(エンボス)

画像の質に大きな変化をもたらせ、その印象を一変させてしまうフィルタ機能。
Gimpにデフォルトで付属されているフィルタは解説を行います。
このページでは変形効果を持つフィルタを紹介します。

ぼかし 強調 変形 照明と投影 ノイズ 輪郭抽出 汎用 合成 芸術的効果 装飾 マップ 下塗り ウェブ アニメーション ロゴ効果
線

変形


※元画像
「変形フィルタ」は、あたかも画像のキャンバス自体をねじ曲げるかの如く表現を可能とします。例えば、「物理的に手でひねられた画像」を表現したり、「川に石を投げ入れた際発生する波紋を画像上にて再現」したり…。とにかくレイヤーに紙の質感を持たせ、その性質を別のものに変形させるといった操作ができます。説明の難しいフィルタですので、実際に各々試してみるのが良いでしょう。
変形には「ぐるぐるひねる」、「ずらし」、「ひん曲げる」、「エンボス」、「ビデオ」、「ブラインド」、「ページめくり」、「モザイク」、「対話型歪め」「彫金風」、「新聞印刷」、「明度伝搬」、「極座標」、「」、「波紋」、「」、「レンズ補正」、「一行おきに消す」の17種あります。


エンボス
 

「エンボス」とは凹凸の加工を指します。画像処理における「エンボス」フィルタは明暗を明確に処理します。具体的には陰影部を強調し、カラー画像を白黒画像化します。デフォルトで適用すると、版画の様になります。設定画面では「方向」、「持ち上げ」、「深度」の3つの項目が設置。また「機能」として「バンプマップ」、「エンボス」のいずれかを選択します。

方向…

持ち上げ…

深度…数値を上昇させると、溝の強度が増します。明暗がより強調されて隔てられます。

バンプマップ…明暗を隔てる溝を強調します。エンボスとは異なり、モノクロ化はしません。

エンボス…「エンボス効果」をもたらします。上記にて説明した通りの性質を有します。



※デフォルト設定での修正

※「持ち上げ」を80.00に設定

エンボスを利用すれば、上の右画像の様に油絵で着色された絵画からデッサンを抽出する事もできます。「持ち上げ」のバランスを具合良く調節する必要があります。
デフォルト設定のまま出力した場合、左画像の様に灰色のレリーフの如く仕上がります。




Gimpの使い方
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