Gimpのフィルタ(対話型歪め)

画像の質に大きな変化をもたらせ、その印象を一変させてしまうフィルタ機能。
Gimpにデフォルトで付属されているフィルタは解説を行います。
このページでは変形効果を持つフィルタを紹介します。

ぼかし 強調 変形 照明と投影 ノイズ 輪郭抽出 汎用 合成 芸術的効果 装飾 マップ 下塗り ウェブ アニメーション ロゴ効果
線

変形


※元画像
「変形フィルタ」は、あたかも画像のキャンバス自体をねじ曲げるかの如く表現を可能とします。例えば、「物理的に手でひねられた画像」を表現したり、「川に石を投げ入れた際発生する波紋を画像上にて再現」したり…。とにかくレイヤーに紙の質感を持たせ、その性質を別のものに変形させるといった操作ができます。説明の難しいフィルタですので、実際に各々試してみるのが良いでしょう。
変形には「ぐるぐるひねる」、「ずらし」、「ひん曲げる」、「エンボス」、「ビデオ」、「ブラインド」、「ページめくり」、「モザイク」、「対話型歪め」「彫金風」、「新聞印刷」、「明度伝搬」、「極座標」、「」、「波紋」、「」、「レンズ補正」、「一行おきに消す」の17種あります。


対話型歪め
 

「対話型歪め」は癖のある歪めフィルタです。しかしながら、使いこなせれば多彩な表現を可能とします。
設定画面は大きく「設定」タブと「動画化」タブに分けられています。基本的に「設定」タブに表示されているプレビュー画面にてマウスをドラッグ操作し、歪みを作り上げていきます。この点が他のフィルタと異なる点なのです。

歪めモード:「移動」、「削除」、「広げる」、「すぼめる」、「渦巻(CCW)」、「渦巻(CW)」のいずれかを選択します。

移動:マウスドラッグの軌跡に沿った方向に伸張させます。

削除:指定したポイントを「歪め」の対象外とします。

広げる:マウスドラッグの軌跡部を膨張(縦横の伸張)させます。

すぼめる:マウスドラッグの軌跡部を縮小させます。

渦巻(CCW):マウスドラッグの軌跡部を渦巻状(左回転)に歪めます。

渦巻(CW):マウスドラッグの軌跡部を渦巻状(右回転)に歪めます。

歪める半径:ドラッグ時に適応する範囲を決定します。入力したピクセル値が半径値になります。

歪める量:ドラッグ時における「歪め具合」を決定します。0.00〜1.00の間にて定めます。


適応している歪みを総解除したい場合は[Reset]ボタンをクリックします。プレビュー画面に適応されている歪みが解除されます。「歪み」を制作している最中にミスをしてしまい、一手順だけ戻したい等の場合は「削除」を上手に活用すると良いでしょう。
また「対話型歪み」では、動画が制作できます。この場合、オリジナル画像からプレビュー画面で設定した歪ませた画像に変形する様子をアニメーション化した動画の制作になります。フレーム数の設定(2〜100コマ)やラジオボックスへの選択後に[OK]で制作開始となります。賢明な閲覧者方はご察しと存じますが、動画制作には膨大な時間を要するのでご注意を。


Gimpの使い方
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