Gimpのフィルタ(極座標)

画像の質に大きな変化をもたらせ、その印象を一変させてしまうフィルタ機能。
Gimpにデフォルトで付属されているフィルタは解説を行います。
このページでは変形効果を持つフィルタを紹介します。

ぼかし 強調 変形 照明と投影 ノイズ 輪郭抽出 汎用 合成 芸術的効果 装飾 マップ 下塗り ウェブ アニメーション ロゴ効果
線

変形


※元画像
「変形フィルタ」は、あたかも画像のキャンバス自体をねじ曲げるかの如く表現を可能とします。例えば、「物理的に手でひねられた画像」を表現したり、「川に石を投げ入れた際発生する波紋を画像上にて再現」したり…。とにかくレイヤーに紙の質感を持たせ、その性質を別のものに変形させるといった操作ができます。説明の難しいフィルタですので、実際に各々試してみるのが良いでしょう。
変形には「ぐるぐるひねる」、「ずらし」、「ひん曲げる」、「エンボス」、「ビデオ」、「ブラインド」、「ページめくり」、「モザイク」、「対話型歪め」「彫金風」、「新聞印刷」、「明度伝搬」、「極座標」、「」、「波紋」、「」、「レンズ補正」、「一行おきに消す」の17種あります。


極座標
 

「極座標」は「n 次元ユークリッド空間 Rn に定義され、1 個の動径 r 及び n-1 個の偏角 θ1,…,θn-1 からなる座標のことである…(『極座標系 - Wikipedia』より)」と何とも数学的で、文系の人間には理解できない理論を基礎とするフィルタです。簡単に書くと、同フィルタは画像を歪ませる事により円形化ないし矩形化できるツールという事になります。
設定画面で「%で表した円の丸さ」、「角度オフセット」に数値を入力、また「逆方向マップ」、「上側からマップ」、「極座標へ」の3つのラジオボックス確認を行います。


※「%で表した円の丸さ:0、角度オフセット:0、全てのチェックボックス:OFF」に設定

※「%で表した円の丸さ:100.00、角度オフセット:0、極座標へ:ON、他のチェックボックス:OFF」に設定

%で表した円の丸さ…画像を円形化する過程でのカーブ率を決めます。入力数値は0〜100の間で選択します。率が100に近づく程に、画像は円に近づきます。

角度オフセット…入力角度は、円形化した画像のスタート地点における角度をカットする効果をもたらします。

逆方向マップ…「逆方向マップ」は、画像を鏡像化する効果を持ちます。ラジオボックスへチェックを入れると、描かれる画像の左右が逆転します。

上側からマップ…ラジオボックスにチェックを入れると、元画像の下段が円の中心部に配置されます。チェックを入れない場合(デフォルトでは)、元画像の上段が円形化された画像の中心部へ描かれる仕様となっています。

極座標へ…画像を「円形化」するのか、それとも「矩形化」するのかを選択します。ラジオボックスにチェックした場合、変換後の画像は矩形化します。




Gimpの使い方
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